神話やスピリチュアルなテーマで語られることの多い「龍神」は、あなたにとってどんな存在ですか?
この記事では、降雨を司り、仏教の守護神といわれる「八大龍王」について解説していきます。
龍神について知ることは「自分を知る」ための第一歩となるかもしれません。
この記事が、あなたの人生をより楽しむためのひとつのレシピとなれば嬉しいです♪
八大龍王様ってどんな存在なのかしら。
もしかしてナーガ、あなたとも関係が深かったりするの?
我の正確な名は、ウパナンダ・ナーガ・ラージャ。
日本では八大龍王の一角を担う、跋難陀龍王(ばつなんだりゅうおう)として認知されている。
その中から竜族の8尊が法華経の経典に記されたことから、日本で八大龍王信仰が広まったみたい。
ナーガ、八大龍王様について詳しく教えてくれるかしら♪
最後までついてくるがよい。
龍というと神道のイメージが強いかもしれませんが、仏教にも仏様や教えを守る龍がいます。
その中でも特に有名なのが、法華経というお経に登場する8尊の龍のグループ、八大龍王です。
名前に王とついていることからも、格の高い存在であることがわかります。
いったいどんな存在で、私たちをどのように見守ってくれているのか、一緒にみていきましょう。
八大龍王とは?|仏の世界を守護する8体の龍王
八大龍王とは、仏様のランクの1番下たる天部に属している8尊の龍王のことです。
観音菩薩のお経をたくさんの眷属とともに聞いた龍王たちは、宝珠をその身に宿し、仏法の守護神になったと言われています。
もともとは古代インドの蛇の神様であるナーガの中の王様、ナーガラージャが仏教に取り入れられたことで生まれた仏様たちです。
ナーガは蛇の神様ということで、古代インドでは主にコブラの姿で表されていました。
ですが、仏教を通してインドから中国へ伝わる中で、蛇から龍へと変わっていったと考えられています。
現在日本で見られる龍王の仏像は、頭や肩に龍が乗った人の姿をしていたり、さまざまな装飾を身にまとった人の姿をしていたりと、バリエーション豊かです。
八大龍王とは、天龍八部衆に属する龍族の八王
八大龍王とは、仏様のランクの1番下にあたる天部に属している8つの種族からなるグループ、天龍八部衆(てんりゅうはちぶしゅう)の1つである龍族の中の、さらに8尊の龍王たちのことです。
天龍八部衆は、古代インドの神様が仏教に帰依し、仏法を守護する存在となった、天、龍、夜叉(やしゃ)、乾闥婆(けんだつば)、阿修羅(あしゅら)、迦楼羅(かるら)、緊那羅(きんなら)、摩呼洛伽(まごらが)の8つの種族を指しています。
この龍族のうち、龍王と呼ばれる8尊の龍神を八大龍王として信仰するようになりました。
順番に、
- 難陀龍王(なんだりゅうおう)
- 跋難陀龍王(ばつなんだりゅうおう)
- 娑羯羅龍王(しゃがらりゅうおう)
- 和修吉龍王(わしゅきつりゅうおう)
- 徳叉迦龍王(とくしゃかりゅうおう)
- 阿那婆達多龍王(あなばだったりゅうおう)
- 摩那斯龍王(まなしりゅうおう)
- 優鉢羅龍王(うはつらりゅうおう)
の8尊から構成されています。
八大龍王にまつわる、仏教や神話のエピソード
八大龍王は仏様であると同時に古代インドの神様でもあるので、仏教はもちろんのこと、インド神話にもエピソードがあります。
難陀龍王(なんだりゅうおう)と跋難陀龍王(ばつなんだりゅうおう)は兄弟で、2尊が力を合わせて娑羯羅龍王(しゃがらりゅうおう)と戦ったというエピソードが仏教に伝えられています。
和修吉龍王(わしゅきつりゅうおう)はインド神話の天地創造である乳海攪拌(にゅうかいかくはん)において、大きな山に巻き付けられて頭と尾を引っ張られることで山を回転させ、海をかき混ぜたとされています。
阿那婆達多龍王(あなばだったりゅうおう)は釈迦が誕生した際に、功徳のある池の水を持ってきて、産湯として釈迦の体にかけました。
その残りを世界にかけたところ、生き物はみな金色に輝き、草木は花が咲いて実がなったと言われています。
どれも龍王らしい、スケールの大きな伝説ばかりです。
仏法の守護神ってことだし、何だか遠い存在にも感じるわ。
それぞれの龍王を見ていくことで、意外と身近な存在だってことがわかると思うよ♪
個性の強いものばかりゆえ、心して聞くと良い。
八大龍王の種類とそれぞれの特徴、役割やご利益を紹介
ここからは八大龍王それぞれの特徴や役割、どんなご利益があるのかを詳しくお伝えしていきます。
個性豊かな龍王たちの中には、あなたが心惹かれる1尊がいるかもしれません。
その1尊が持つエピソードや特徴などには、あなたが人生をより良く生きるヒントがあるかもしれませんよ。
壮大な龍王の世界をさっそく見ていきましょう。
難陀龍王(なんだりゅうおう)|優しくてパワフルな八大龍王のリーダー
難陀龍王(なんだりゅうおう)は八大龍王の筆頭で、同じ八大龍王の1尊である跋難陀龍王(ばつなんだりゅうおう)の兄とされています。
難陀とはサンスクリットで「歓喜」という意味で、歓喜龍王と呼ばれることもあります。
雨を降らせて人々に恵みを与えることから善神とされていて、密教の雨乞いの儀式でも拝まれる龍王です。
弟の跋難陀龍王とともに古代インドのマガダ国を守り、雨を降らせることで飢饉から人々を救ったと言われています。
また八大龍王であると同時に、千手観音(せんじゅかんのん)の眷属の二十八部衆であったり、弟とともに準胝観音(じゅんていかんのん)の眷属の二大龍王であったりと、あちこちにひっぱりだこな人気者です。
我も常に尊敬し、弟として誇りに思う龍王だ。
難陀龍王の役割やご利益
雨を降らせる、一願成就、海上守護
祀られている寺社
長谷寺(神奈川県鎌倉市)、三十三間堂(京都市東山区)、難陀龍王堂(千葉県船橋市)
跋難陀龍王(ばつなんだりゅうおう)|力を合わせて仏法を守る強い絆の兄弟龍王
跋難陀龍王(ばつなんだりゅうおう)は難陀龍王(なんだりゅうおう)の弟で、兄と同じように雨を降らせることができます。
跋難陀とは「賢喜」や「亜歓喜」という意味で、名前からも難陀龍王との深いつながりがうかがえます。
釈迦(しゃか)が生まれたときには兄とともに雨を降らせて祝福したという伝説が、釈迦の誕生を祝う花祭りとして知られる行事、灌仏会(かんぶつえ)の起源となっています。
釈迦が説法をするときにも兄と並んで常に寄り添っていたとされ、釈迦が亡くなった際の様子を描いた涅槃図(ねはんず)にも兄弟そろって描かれています。
お兄さんと一緒に国を守っていたなんて、本当にすごい龍王なのね。
兄と我の力を合わせれば造作も無いことだ。
ナーガを喜ばせると雨が降るのよね…!
早く室内に避難しましょ!
跋難陀龍王の役割やご利益
雨を降らせる、航海安全、諸願成就
祀られている寺社
孝恩寺(大阪府貝塚市)、秩父今宮神社(埼玉県 秩父市)、總持寺(神奈川県横浜市鶴見区)
娑羯羅龍王(しゃがらりゅうおう)|強大な力を誇る海の龍王
娑羯羅龍王(しゃがらりゅうおう)は海の中にある龍宮の王とされる龍王です。
娑羯羅とは「大海」という意味で、大海龍王と呼ばれることもあります。
難陀龍王(なんだりゅうおう)と跋難陀龍王(ばつなんだりゅうおう)の兄弟との間には、兄弟が娑羯羅龍王(しゃがらりゅうおう)の龍宮に攻めてきた際に、お互いに毒を吐き合う激しい戦いを繰り広げた末に兄弟を退けたという伝説があります。
また、娑羯羅龍王の娘のうち第三王女の善女龍王(ぜんにょりゅうおう)は、真言密教を守護する女神である清瀧権現(せいりゅうごんげん)と同一視されることもある有名な龍神です。
娑羯羅龍王自身も、同じく龍宮の主とされている大綿津見神(おおわだつみのかみ)と同一視されることがあります。
であるならば、神武天皇には龍の血が流れていたのかもしれないな。
娑羯羅龍王の役割やご利益
心願成就、航海の守護
祀られている寺社
龍王尊 善寳寺(山形県鶴岡市)、龍神社(千葉県船橋市)、浅草寺 お水舎(東京都台東区)
和修吉龍王(わしゅきつりゅうおう)|国や時代が変わっても強烈な印象は変わらない龍王
和修吉龍王(わしゅきつりゅうおう)は多くの頭を持つ龍王とされていて、日本では九頭龍大神(くずりゅうおおかみ)としても有名になりました。
和修吉とは「宝」という意味であることから、「宝有」や「宝称」と呼ばれることも。
「婆素鶏(ばすけい)」とも呼ばれ、仏教世界の中心地である須弥山を守り、小さな龍を捕って食べると言われています。
また和修吉龍王の元になっているのは、インド神話に登場するナーガラージャ、ヴァースキです。
大きな山に巻き付いたヴァースキを神々とアスラたちが引っ張り合って山を回転させ、海をかき混ぜることでさまざまなものを生み出したという乳海攪拌のエピソードで知られています。
逸話は変われど、和修吉龍王が大きな力を持つ龍だということは誰しもが認めるところだろう。
和修吉龍王の役割やご利益
金運守護、良縁成就、病気平癒
祀られている寺社
九頭龍神社(神奈川県足柄下郡箱根町)、九頭龍権現水神社(東京都品川区)、戸隠神社(長野県長野市)
徳叉迦龍王(とくしゃかりゅうおう)|パワフルで頭の切れるトリッキーな龍王
徳叉迦龍王(とくしゃかりゅうおう)は、怒らせて睨まれた者が絶命することから、視毒とも呼ばれる龍王です。
徳叉迦という名前には「多舌」という意味があります。
徳叉迦龍王はもともと、インド神話に登場するタクシャカというナーガラージャでした。
『狡猾なタクシャカ』という説話が有名で、「タクシャカに噛まれて死ぬ」という呪いをかけられた王様が噛まれないように対策したものの、タクシャカがくぐり抜けて本当に王様を噛み殺した、という話が伝わっています。
また、徳叉迦龍王としては鬼子母神との間に七面天女という娘がいて、吉祥天女や弁財天と同一視されることもあります。
仲間となればこれほど心強い者もいないだろう。
徳叉迦龍王の役割やご利益
海上安全、大願成就、商売繁盛
祀られている寺社
今津八大龍王神(福岡市西区)、忍草山 大日院 東円寺(山梨県南都留郡)、西照神社(徳島県美馬市)
阿那婆達多龍王(あなばだったりゅうおう)|水で人も大地も潤す恵みの龍王
阿那婆達多龍王(あなばだったりゅうおう)は、「清涼」という意味を持ち、雪山にある伝説の池に住むとされている龍王です。
その池から大河を生み出し、人間が住む大陸を潤すと言われています。
池の岸辺は金銀などの宝でできていて、そのような崇高な場所に住む阿那婆達多龍王は菩薩の化身であると考えられていました。
また「妙法蓮華経文句」には、とても徳の高い龍王として描かれています。
仏法の教えを世に広める人々を助ける守り神としても、信仰を集める存在です。
一説には、釈迦が誕生したときに祝福の雨を降らせたのは阿那婆達多龍王だったとも言われています。
池に住む阿那婆達多龍王らしい祝福であると言えるな。
阿那婆達多龍王の役割やご利益
金運上昇、商売繁盛、必勝祈願
祀られている寺社
龍光寺(大阪府東大阪市)、大峯山 龍泉寺(奈良県吉野郡天川村)、八大竜王社(大阪府岸和田市)
摩那斯龍王(まなしりゅうおう)|大きな体で仏法を守る優しい龍王
摩那斯龍王(まなしりゅうおう)は、「大きな体」という意味の名前のとおり、体の大きい龍王です。
仏教世界の中心にそびえる須弥山(しゅみせん)の頂上にある、帝釈天(たいしゃくてん)が住む喜見城(きけんじょう)を守っていたと言われています。
あるとき、阿修羅(あしゅら)が海水を使って喜見城を攻めたとき、摩那斯龍王がその大きな体をくねらせて海水を押し戻したという伝説があります。
また摩那斯龍王は正しく物事を見て、優しく雨を降らせるという慈悲深い龍王としても知られています。
その優しさで人々の信仰心を目覚めさせる役割も担っています。
我等も信頼を寄せる龍王だ。
摩那斯龍王の役割やご利益
五穀豊穣、大漁祈願、雨乞い
祀られている寺社
雲冠寺跡の龍王宮(滋賀県蒲生郡)、誕生寺(千葉県鴨川市)、本光寺(千葉県市川市)
優鉢羅龍王(うはつらりゅうおう)|美しい心で人々を守る清らかな龍王
優鉢羅龍王(うはつらりゅうおう)は青い蓮華の生える池に住んでいる龍王で、優鉢羅という名前も「青い蓮」を意味しています。
仏教では青い蓮華のことを優鉢羅華と言い、清浄なものの例えとして使われていました。
また、インドでは青い睡蓮は美しい眼に例えられることがあるそうです。
優鉢羅龍王も青い蓮華のように清らかで慈悲深い龍王とされていて、人々に恵みをもたらすために雨を降らせると言われています。
日本にも優鉢羅龍王が住み着いて人々を守ったと言われている山があり、今でも地域の人々からの信仰を集めています。
どんな人でも優しく仏教の教えへと導く、仏のような心を持った龍王です。
「優鉢羅」とはまさに龍王の徳の高さを表した名と言えよう。
優鉢羅龍王の役割やご利益
五穀豊穣、無病息災、商売繁盛
祀られている寺社
龍泉寺(岡山県岡山市)、東神社(東京都練馬区)、神龍八大龍王神社(熊本県菊池市)
八大龍王の真言とは?得られる効果やご利益、不思議体験を紹介
ここからは八大龍王の真言について紹介します。
8尊の龍王に対して1度に唱える真言なので、大きなご利益を授かれると言われています。
自分の望みを叶えるためにも、唱える前に改めて八大龍王のご利益を確認しておきましょう。
我等龍王の力は強大。それが8尊も集まっているのだからな。
八大龍王のご利益
身体健康、恋愛成就、夫婦和合、商売繁盛、金運上昇、勝運守護、除災招福、五穀豊穣、現世利益
八大龍王の真言(マントラ)|龍王のパワーでさまざまなご利益を授かる
八大龍王の真言は「おん めいきゃ しゃにえい そわか」です。
「おん」は聖音と呼ばれる神聖な音で、真言の最初に唱えられることが多いです。
「めいきゃ しゃにえい」は「雲を勢いよく食べる者」という意味で、「そわか」は真言の終わりに願望成就を願って唱えられる言葉です。
つまり、「雲を勢いよく食べる者=龍よ、願いを叶えたまえ」といった意味になるでしょう。
これを唱えることで、五穀豊穣や勝運守護などさまざまなご利益を授かることができます。
回数や声の出し方など唱え方はさまざまありますが、何よりも大事なのは穏やかで透き通った心で唱えることです。
そうすることで願いがより八大龍王に届きやすくなるでしょう。
また、神社に八大龍王が祀られている場合には、龍神祝詞という神道で唱える言葉があるので、興味があれば調べてみるのもいいかもしれませんね。
おん めいきゃ しゃにえい そわか
八大龍王の真言にまつわる不思議体験談
ここでは、八大龍王の真言を唱えた人にどんなことが起こったのかという体験談を紹介します。
真言を唱えた人の体験談を知ることで、真言を唱えると良い場面がわかったり、良いイメージを持って唱えたりできるようになるでしょう。
八大龍王の導き|道は小さなきっかけから開ける
今の職場から離れたいというのが理由だったので、具体的に何がしたいとかどこへ行きたいといったイメージがなくて、なかなか行動できずにいました。
そんなとき、たまたま見たネットの記事に八大龍王のことが書いてあり、唱えると願いが叶うという真言について知りました。
正直半信半疑だったのですが、行き詰まりを感じていた私は、何もしないよりはいいかなと思って試しに唱えてみました。
その後、友人とお茶をしているときに転職の話をしたところ、友人の勤めている会社で私が就いているのと同じポジションの求人が出ていると教えてもらえたんです。
友人の話からとても良い会社だということは知っていたので、応募してみると見事採用されました。
今ではやりがいを持って仕事をすることができて、新しくできた夢のためにスキルアップにも取り組んでいます。
そこに八大龍王の力が加わることでより良い道へと進めるのだ。
諦めず道を模索する者に我等は力を貸す。
勇気が欲しいときには真言を唱えてみるといいだろう。
八大龍王の加護|大切なものに迫る台風の猛威
私自身は地元を離れているので手伝ってはいないのですが、毎日頑張っている両親のために、実家に帰ったときだけでも代わりに家事をしたりしています。
お米の収穫を目前に控えた頃、地元を台風が直撃するという予報が出ました。
自然のことで、ましてやその場にいない私にできることはなかったのですが、祈ることだけはできるという思いで、地元に祀られている八大龍王の真言を唱えました。
気休めでしかないということはわかっていても、いてもたってもいられなかったんです。
その後、台風はぎりぎりで地元から逸れて、田んぼの被害もありませんでした。
私が真言を唱えたからというわけではないと思いますが、気持ちが少しでも届いたのかなと思うと嬉しくて、実家に帰ったときには神社にお礼参りと、これからも両親と田んぼを守ってくださいということをお祈りしました。
自分の願いのために真言を唱えるのももちろん良いけど、こうして誰かのために唱えてみるのも素敵なことよね♪
感性の磨き方は、下の無料講座でお伝えしていますよ♪
八大龍王が祀られているお寺・神社|有名どころを紹介
一部ではあるがここに紹介していくので、訪れてみると良いだろう。
八大龍王水神(宮崎県西臼杵郡高千穂町)
八大龍王水神は、宮崎県西臼杵郡高千穂町にある神社です。
高千穂は天孫降臨の地とされていることから歴史が古く、この八大龍王水神も8世紀頃には水神様が祀られていたと言われています。
元々は雨乞いや氾濫防止などを祈願されてきましたが、のちに八大龍王と習合して時代を経たことで、現在は必勝祈願や出世祈願に訪れる人が多いようです。
境内には2本の大きなご神木があり、荘厳な雰囲気をかもし出しています。
毎年、旧暦の6月17日には八大龍王水神祭が行われ、普段は見ることのできないご神体を神輿に乗せて町を練り歩きます。
お参りのときにはぜひ手に入れたいわね。
神龍八大龍王神社(熊本県菊池市)
神龍八大龍王神社は、熊本県菊池市にある神社です。
龍王神社とも呼ばれていて、1575年に建立されたと言われています。
神社の裏にある迫間川にはかつて男龍と女龍が住んでいたという伝説があったり、ご神木の夫婦杉の伝説があったりと、不思議なエピソードがたくさんある神社です。
また、近くにあるきくち観光物産館には、本物の蛇の抜け殻を龍のうろこに見立てた「福蛇の袴」というお守りがあります。
身につけることで幸運を授かれると言われていますが、福蛇の袴を持参してお参りするとさらに効果があるとされています。
八大龍王弁財天(奈良県桜井市)
八大龍王弁財天は、奈良県桜井市にある神社です。
龗神神社(おかみのかみじんじゃ)とも呼ばれていて、同じ水の神である八大龍王と弁財天、そして同じ龍神である龗神が祀られています。
境内には池もあり、まさに龍神のいる土地という雰囲気です。
三輪山をご神体とすることで有名な大神神社の近くにある神社ですが、かなり奥まったところにあるため、あまり知られていない穴場的なスポットです。
近くにあるお寺の方が管理しているとのことですが、あまり人のいないところなので、しっかりとマナーを守ってお参りしましょう。
そうすれば、自然のエネルギーを感じながら八大龍王とつながることができる場所と言えそうです。
小湊誕生寺(千葉県鴨川市)
小湊誕生寺は、千葉県鴨川市にある日蓮宗のお寺です。
日蓮宗の開祖、日蓮聖人の生家跡とされる場所に建立されたお寺で、2度の災害に見舞われた後、現在の地に移りました。
八大龍王は境内の少し奥に入ったところにある龍王堂に祀られています。
祀られている像は八大龍王を1尊の姿として表したもので、向かって右には日昌尊者(にっしょうそんじゃ)という日蓮宗の僧侶、向かって左には妙鶴弁才天が脇侍として寄り添うという珍しいスタイルです。
また、日蓮聖人には八大龍王の1尊である徳叉迦龍王の娘、七面天女との伝説があり、日蓮宗と八大龍王は関わりが深いと言えるでしょう。
海上安全や家内安全などのご祈祷を受けると、お札を受け取ることができますよ。
簡単に調べられるから、下のバナーをぽちっとクリックしてみてちょうだい♪
【まとめ】八大龍王は自分の才能の活かし方も教えてくれている
山に巻き付いたり海水を押し返したり、大いなる自然のパワーをこれでもかって感じたし。
ナーガもその一員だっていうんだから、すごいわよね。
自分の持つ才能を何のために、どのように使うかが重要だ。
凶暴な振る舞いをしたものが信仰心に目覚めて仏法守護のために力を使う。
そういった者がいるのも我等八大龍王の特徴である。
八大龍王は仏の教えを守ることに目覚めた龍王たち。
龍として大きな力を持っているため、その守護の力はとても強いです。
インド神話などで描かれるエピソードからも、龍王たちがときには猛威をふるっていたことがわかります。
自分が持っている才能をどのように使えば、自分や周りの人が幸せに生きられるのかということを八大龍王は教えてくれているのかもしれませんね。
そんなすごい仏様たちが味方になってくれれば、こんなに心強いことはありません。
何かを成し遂げたいと思ったときには、ぜひお寺や神社を訪れたり、真言を唱えたりして、八大龍王とつながってみてくださいね。
雨足が強すぎて、このままじゃ帰れそうにないんだけど…。
ちょっと強すぎるかもしれないけど、打たれてみたら良いことあるかも?