神話やスピリチュアルなテーマで語られることの多い「龍神」は、あなたにとってどんな存在ですか?
この記事では、水やエネルギーの流れを司り、人々をサポートしている龍神に奏上する「龍神祝詞」について解説しています。
龍神に祝詞を唱えることは「自分を知る」ための第一歩となるかもしれません。
この記事が、あなたの人生をより楽しむためのひとつのレシピとなれば嬉しいです♪
龍神様と繋がりやすくなる方法のひとつなのよね?
祝詞を捧げると、龍神が喜び近くに降りてきてくれるのだ。
龍神とつながるために重要と考えられている龍神祝詞。
祝詞に接する機会が少ないと、どこかスピリチュアルな感じがするかもしれませんね。
龍神祝詞にはどんな意味があって、どんな時に唱えるといいのでしょうか。
ここでは龍神祝詞の内容や、効果的な唱え方について、詳しく見ていきましょう。
龍神祝詞とは?全文をご紹介!
龍神祝詞とは、いつも見守ってくれている龍神とのご縁を深め、願望成就や日々の生活の平穏を祈るための古神道の祝詞です。
日本人は古くから、水を司り雨を降らす神として龍神を信仰してきました。
龍神祝詞の起源は不明ですが、農業を営んできた日本人は、雨乞いをする時にこの龍神祝詞を唱えていたのではないかと考えられています。
それでは、まず龍神祝詞がどんな祝詞なのか全文を見てみましょう。
天と地に御働きを現し給う龍王は
大宇宙根元の
御祖の御使いにして
一切を産み一切を育て
萬物を御支配あらせ給う
王神なれば
一二三四五六七八九十の
十種の御寶を
己がすがたと変じ給いて
自在自由に
天界地界人界を治め給う
龍王神なるを
尊み敬いて
眞の六根一筋に
御仕え申すことの由を
受け引き給いて
愚かなる心の数々を
戒め給いて
一切衆生の罪穢れの衣を
脱ぎさらしめ給いて
萬物の病災をも
立所に祓い清め給い
萬世界も御親のもとに治めしせめ給へと
祈願奉ることの由をきこしめして
六根の内に念じ申す
大願を成就なさしめ給へと
恐み恐み白す
うまく唱えられるかとっても不安なんだけど…。
唱え方がうまいかどうかより、龍神を感じようとする心構えが大切なのだ。
一文ずつ見ていこう!
古い文体なので、わかりにくい表現もたくさんあるかもしれません。
ここからは文章を少しずつ区切って、内容を紹介していきます。
一度理解しておくと気持ちが入りやすく、より龍神を身近に感じることができますよ。
感性の磨き方は、私が講師をしている無料講座でお伝えしていますよ♪
【全文解説】龍神祝詞の意味
龍神祝詞はそのまま唱えるだけでも、龍神とのご縁は結ばれていきます。
さらに意味を理解した上で心を込めて唱えると、より龍神を近くに感じられるでしょう。
また、龍神祝詞には言霊のパワーだけでなく、数霊(かずたま)という数の持つ神秘的な力も込められているようです。
龍神祝詞に込められている意味や言霊、数霊を、部分ごとに区切りながら確認していきましょう。
高天原に坐し坐して
天と地に御働きを現し給う龍王は
(アマテラスオオミカミなどのたくさんの神々が住んでいらっしゃるという)高天原に鎮座されて
天や地に働きかけ、姿を現してくださる龍王は
大宇宙根元の
御祖の御使いにして
一切を産み一切を育て
萬物を御支配あらせ給う
王神なれば
大いなる宇宙の創造主の御使いであり、
あらゆるものを産み出し
あらゆるものをお育てになる、
万物のエネルギーを司る王様のような神様なので
一二三四五六七八九十の
十種の御寶を
己がすがたと変じ給いて
十種の御寶にお姿を変えなさって
十種の御寶とはニギハヤヒ(饒速日命)が天降りする際に、天津神(あまつかみ)から授けられたとされる10種類の宝物。
- 沖津鏡(おきつかがみ)
- 辺津鏡(へつかが))
- 八握剣(やつかのつるぎ)
- 生玉(いくたま)
- 足玉(たるたま)
- 死返玉(まかるがへしのたま)
- 道返玉(ちがへしのた)
- 蛇比礼(へみのひれ)
- 蜂比礼(はちのひれ)
- 品物比礼(くさぐさのもののひれ)
十種の御寶を振りながら1から10まで唱えると、亡くなった人の命も蘇るとも伝えられています。
この「一二三四五六七八九十(ひふみよいむなやこと)」という言葉には、十種の御寶が持つ強力なパワーが数霊として宿っているのだそう。
十種の御寶を授けられたニギハヤヒについて紹介している。
よっぽどナーガおすすめの内容なのね。
さっそくチェックしなくっちゃ♪
自在自由に
天界地界人界を治め給う
龍王神なるを
尊み敬いて
眞の六根一筋に
御仕え申すことの由を
受け引き給いて
自由自在に
天界、地の世界、人間の世界などの森羅万象をお治めになられている
龍王神を敬って
真心をこめて六根すべて一筋にお仕えいたします。
愚かなる心の数々を
戒め給いて
一切衆生の罪穢れの衣を
脱ぎさらしめ給いて
浅はかで愚かな心の数々に注意を与え
生きとし生けるものの罪穢れの衣を脱がし
毎日掃除をしても、自然と溜まってしまうチリやホコリのようなものと言えるだろう。
そんな、どうしても発生してしまう罪や穢れを、衣のように脱がして祓い清めてくれるのが龍神のパワーなのです。
萬物の病災をも
立所に祓い清め給い
萬世界も御親のもとに治めしせめ給へと
祈願奉ることの由をきこしめして
宇宙の万物の病気や厄災をも
一切合切に祓い清め
限りなく未来永劫もご加護の元にお治めくださいますよう
よろしくお願い申し上げます。
六根の内に念じ申す
大願を成就なさしめ給へと
恐み恐み白す
六根で思う大きな願いを成就させていただきますよう、
恐れ多いのですが
どうぞよろしくお願い申し上げます。
龍神と繋がりやすくなる、龍神祝詞の効果的な唱え方とは?
龍神祝詞は、龍神と繋がりやすくなる祝詞です。
龍神祝詞を唱えることで、龍神は喜び、私たちの近くに降りてくれます。
とはいえ、龍神の姿が突然肉眼で見えるということは少ないようです。
また、肉眼で見えているかどうかは、龍神と繋がっていることとあまり関係ありません。
人生の流れが良くなったり、今取り組む必要があるチャレンジが目の前に現れたり、今までに起こらなかった変化を通して、龍神と繋がっていると感じる人が多いです。
そしてどのような変化であっても、龍神はあなたの人生をサポートし、魂の成長を応援してくれます。
そのような龍神のサポートをしっかり受け取るために、龍神祝詞の効果的な唱え方や、唱える時の心構えを知っておきましょう。
身体にある「龍から鳳凰にかけてのライン」を意識しよう
龍神祝詞の唱え方に特に決まりはありませんが、効果的に唱えたい場合は、仙骨から蝶形骨のラインを意識して発声するのがオススメです。
仙骨は「人体の中の龍」、そして蝶形骨は「人体の中の鳳凰」と言われています。
龍神祝詞を唱える時、仙骨を立てて姿勢を正し、お腹から出した声が背骨を通り、鼻腔に響くようなイメージで、少し鼻にかかった音で発声します。
この仙骨→背骨→蝶形骨のラインを意識して声を出すことで、龍神祝詞のエネルギーが空間に響き渡り、龍神様にもエネルギーが届きやすくなります。
また自分の意識のパイプもクリアにすることができますよ。
そんな時はどうすればいいの?
神社の神主さんになったつもりで唱えてみよう
神社に奉仕して、祭司を執り行っている神主さん。
正式には「神職」と呼ばれています。
みなさんも七五三や厄払いなどの行事で、一度は神主さんが祝詞を奏上しているところを見たことがあるのではないでしょうか?
神主さんの祝詞奏上を聞いていると心が落ち着いてきたり、厳かな気持ちになってきますよね。
龍神祝詞は、そんな神主さんになった気持ちで、心を込めて唱えてみましょう。
神主さんになりきってみると、気持ちが引き締まり、堂々と祝詞を唱えられるようになりますよ。
また、龍神さまへ祈る気持ちも、自然とまっすぐなものになり、不安や心配も薄らいでいきます。
龍神祝詞を完璧に唱えようと気構える必要はありません。
「今日は神主さんになったつもりで唱えてみよう♪」と、軽やかな心持ちで龍神祝詞を唱えてみましょう。
【教えてともみん!】龍神祝詞にまつわるQ&A
ともみんについて詳しく知りたい人は、下の紹介コーナーも読んでみてくださいね。
Q&A【1】龍神祝詞を唱えることに危険性はない?
そもそも祝詞は誰でも唱えることができるもので、神様へ思いを伝えたり、祈願する時に使われる古体の文章。
いわば、神様へのお手紙と言えます。
龍神様とのコミュニケーションのひとつのツールとして龍神祝詞を使っていくと良いですよ♪
Q&A【2】龍神祝詞は正式な祝詞じゃないって本当?
けれど、龍神祝詞は由緒ある神社(龍口明神社、都久夫須麻神社、神龍八大龍王神社、花の窟神社など)で、現在も唱えられています。
龍神祝詞は正式な起源も不明ですが、農耕民族である日本人が、雨を降らす神として古くから龍神を信仰したところに由来すると考えられます。
実際に神社で唱えられていたり、私たちにとっては、昔から重要な祝詞として扱われてきたのが龍神祝詞なんですよ♪
Q&A【3】龍神と繋がるために、龍神祝詞を毎日唱えた方が良い?
自分の好きなタイミングで、好きな回数唱えるだけで、龍神様とのご縁は深まっていきます。
もちろん、毎日唱えてもOK!
大きな目的や大きな貢献である必要はなく「龍神様と仲良くする人生を体験してみたい」という気持ちでも大丈夫♪
龍神様と繋がりたい意図を明確にすることで、龍神様のエネルギーとさらに繋がりやすくなりますよ。
【まとめ】龍神祝詞で龍神とのコミュニケーションを楽しもう
体の中に龍神様がいるっていうのも驚いちゃった♪
まずは、龍神と繋がろうとする心が重要だ。
龍神とのご縁をさらに繋げることができる龍神祝詞。
古代からの叡智や素晴らしい言霊のエネルギーを秘めたパワフルな祝詞です。
龍神祝詞は誰でも唱えることができ、また決まった型や決まった唱え方などもありません。
あなたが心を込めて、龍神祝詞を唱えた時、あなたの心身はどんな感じがするでしょうか?
清らかで涼しい感じがするかもしれませんし、熱くやる気がみなぎる感じがするかもしれません。
「この感覚があれば、龍神と繋がっている!」という絶対的な指標はありませんが
どんな感覚であってもそれはあなたにとって、とても大事な感覚です。
何か感じるものがあれば「もしかしたら、この感覚が龍神様と繋がった感覚かも♪」と軽やかな気持ちで楽しんでいきましょう。
感覚を積み重ねることで、あなたの感性はさらに磨かれ、どんどん龍神とも繋がっていくはずです。
そして龍神とのコミュニケーションを通して、私たちが成長し幸せになることを、龍神は一番望んでくださっているのかもしれませんね♪
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