「自分を知る」ことは「自分を生きる」ための第一歩。
世界的に有名な心理学者ユングが提唱した「シンクロニシティは起こる」という概念に触れることで感性を磨き、本当のあなたを知っていきませんか?
この記事を、人生を楽しむためのレシピとして使ってもらえたら嬉しいです♪
でも、シンクロってそもそもどういう意味だったかしら…?
みんなが動きを合わせて泳いでいるけれど、もしかして「2人以上の間で同じことが同時に起こる」って意味…?
これを読みに来てくれたあなたも、よければ私の調査結果を見ていってちょうだい。
ユングが晩年唱えた概念であるシンクロニシティ。
日本語では「共時性」と表記されるシンクロニシティの概念は、どのようなものなのでしょう?
ユング自身の体験やさまざまな人との出会いがなければ、シンクロニシティの概念は生まれなかったとも言われています。
若年期から晩年にかけてのユングの生涯や思想に触れながら、シンクロニシティについて深掘りしていきましょう。
シンクロニシティ(共時性)とは?
まず「シンクロニシティ(共時性)とは何か?」というところを見ていきましょう。
ときおり「動きがシンクロする」などと聞くこともありますが、そもそもシンクロとは、シンクロニシティを略した言葉です。
では、シンクロニシティとは具体的にどのような意味なのでしょう。
そして、もし身の回りでとある物事が同時に起こったり、一致したりした場合、そのシンクロニシティはどのように解釈できるのでしょう?
シンクロニシティとは【意味のある偶然の一致】
シンクロニシティとは、「意味のある偶然の一致」のことを表します。
日本語に訳されるときは、「共時性」「同時性」「同時発生」などと表記されることが多いです。
シンクロニシティを世に広めたのは、スイスの精神科医・心理学者であるカール・グスタフ・ユング。
物理学者のウォルフガング・パウリと共に、シンクロニシティの概念を提唱しました。
「仲の良い友達と待ち合わせをしたら、2人とも同じ色の服を着てきた」
「とある人のことをふと考えたタイミングで、その人から連絡がきた」
など、日常のちょっとした瞬間にやってくる、意図していない偶然の出来事を体験したことがある人もいるでしょう。
また、ふと時計を見ると「11:11」だったり、買い物の合計金額が777円だったりというエンジェルナンバーを見かけることも、シンクロニシティの1つととらえることができます。
実は前にともみんから色々と聞いていたのよね。
シンクロニシティについて詳しく解説している記事は、下から読めるわよ。
分析心理学者「カール・グスタフ・ユング」とは
心理学や精神世界の本によく登場する人物として、ユングの名前を知っている人もいるでしょう。
「ユング派」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。
彼の正式名は「Carl Gustav Jung(カール・グスタフ・ユング)」。
心理学者であり、精神科医でもある彼は、一体どのような人物だったのでしょう?
シンクロニシティを提唱したユングってどんな人?
シンクロニシティを提唱したユングがたどった人生を見ていきましょう。
カール・グスタフ・ユングは、1875年にスイスで生まれました。
成長したユングは精神科で助手を務めながら論文を書き、やがて出会ったフロイトの著書に感銘を受けました。
ユングはフロイトと親交を深めながら、意識と無意識についての概念を共に組み立てます。
ユングと同じで、心理学者であり精神科医でもあったそうよ。
ユングは夢分析や元型理論といった独自の研究を進めるいっぽうで、臨床現場に身を置き、数多くの精神疾患の人々との対話や治療にあたりました。
ユングは対話や治療から得られたプロファイリングを通し、当時は治療が困難とされていた統合失調症の解析と治療に貢献。
心理学者としてだけでなく精神科医としても数々の実績を残したのです。
1911年には国際精神分析協会を設立し、初代会長に就任しますが、やがてフロイトとの理論的な違いが表れてきて、袂を分かつこととなります。
ちょっと切ないわ…。
フロイトとは別の道を進んだユングは、自身も精神的な混乱を体験しながらも研究を進め、共同研究者たちと共に分析心理学の確立に努めました。
晩年にかけて彼が書いた本は、今も数多くの精神科医、分野の垣根を越えた学者、そして一般の人々に広く読まれています。
ちなみに「意識と無意識」の話は、下の記事でも読めるわよ。
意識と無意識の狭間、ユングの長き旅路
若きユングが心理学の道を選択するまでの過程も見てみましょう。
精神医学という選択
若き日のユングは哲学や宗教、そして生物や考古学などに強い関心を持っていました。
興味の対象が人文系と自然科学系に分かれていたため、大学を選ぶときにどちらの道へ進むか迷ったのだとか。
そのときユングは自分の見た2つの夢やインスピレーションを根拠に、科学の道へ進むことを決め、医学部に入りました。
そして大学時代に父を亡くしたこともあり、経済的な理由から卒業後は精神科のクリニックで助手として働き始めます。
医学の道を決意したこの選択は、のちにユングが精神医学の道へ進み、心理学の分野でも画期的な業績を残すことにつながりました。
もしユングが別の道へ進んでいたら、今の精神医学や心理学の発展は別の形になっていたかもしれないわね。
フロイトとの関係
ジークムント・フロイトの著書「夢判断」に関するレポートを任されたことでフロイトの思想に深く触れたユングは、フロイトの熱心な信奉者となります。
文通を経て対面してからは彼のもとで学び、親密な関係を築きましたが、後に2人の間には理論的な意見の違いが生まれました。
ユングはフロイトの性的理論に異議を唱え、独自の心理学の道を歩み始めます。
この破局は、彼のキャリアにおける重要な転換点となりました。
心理学への道
フロイトとの決別後、ユングは精神的な不調を経験します。
一時は精神の病気を患うスレスレのところまでいきました。
ですが回復していく中で、東洋の曼陀羅(まんだら)に感銘を受けたり、あらゆる神話学や宗教学などの研究を進めたりしながら、ユング独自の心理学理論を形成していったのです。
そういえばともみんがスピリチュアルカウンセラーになったのも、辛い状況がきっかけだったみたいよ。
気になるあなたは、下のインタビュー記事も読んでみてちょうだい。
ユングがシンクロニシティを提唱することになったキッカケ
ここからはユングがシンクロニシティという概念を提唱するに至ったキッカケを見ていきましょう。
一見不思議で非科学的にも思えるシンクロニシティを、学者であるユングはなぜ研究したのでしょうか?
研究のキッカケには、彼とその患者が体験した偶然の出来事や、心強い理解者との出会いなどがありました。
ユングとシンクロニシティのつながりについて、さっそく詳しく見ていくわよ!
ユングと共時性|彼が体験したシンクロニシティ
ユングが体験したシンクロニシティの1つを紹介します。
ユングがカウンセリングをしていた患者のひとりは、きわめて合理的かつ現実的で、心理療法をなかなか受け入れようとしませんでした。
その患者が、ある日黄金のスカラベ(コガネムシ)を夢で見ます。
夢について患者が詳細を語っているときに、ユングが背にした窓から物音がしました。
彼が振り返ってみると、そこには1匹の虫がいて、部屋の中に入ろうとしています。
ユングが捕まえてみると、患者が夢で見たようなコガネムシだったのです。
患者は偶然という言葉では片付けられないこの出来事を目の当たりにしてから、徐々に態度を変化させ心理療法を受け入れていきました。
かたくなだった患者が、思いもよらない偶然の出来事をキッカケに変わっていく。
それほどのインパクトをもたらした偶然の一致こそが、ユングの体験したシンクロシニティだったのです。
もしかしたら患者の女性は、無意識に「治療を受け入れて変化したい」と願っていたんじゃないかしら。
物理学者ヴォルフガング・パウリとの対話
ユングがシンクロニシティという概念を提唱したキッカケには、物理学者であるウォルフガング・パウリとの対話もあります。
精神的な不調を抱えていたスイスの物理学者ヴォルフガング・パウリが、診察のためにユングの元を訪れたところから、2人の親交が始まりました。
パウリはユングの心理学理論の1つである夢解釈を学ぶなど、ユングにとっての優れた生徒となります。
パウリはさらに、物理学的な観点からユングの理論に批評を行うようになりました。
ユングとパウリは文通をとおして、20年以上もシンクロニシティの共同研究を続けます。
文通の内容は主に、パウリの見た夢をユングが解釈するというものでした。
この文通をまとめて出版した書籍『原子と元型』では「シンクロニシティは心理的な現象であるのと同時に、物理的な現象でもある」と述べられています。
シンクロニシティについての書籍は晩年に書かれたもの
ユングは晩年に『シンクロニシティ:因果的ではない連関の原理』という本を執筆しています。
この著作でユングは、偶然と思われる出来事の間に存在する深い意味や相関関係を探究しました。
これまでのユングの著書にあった精神的要素を排除し、純粋に物理的な相互作用としてシンクロニシティを説明したのです。
長年に渡る研究や経験、数々の臨床現場や患者とのカウンセリングをとおして、ユングは「偶然」という一言では片付けられない出来事に何度も遭遇しました。
ですが、それらを「非科学的である」とされることを恐れ、また自らも懐疑的であったため、長い間その考えは日の目を見ませんでした。
晩年に至ってようやく、ユング自身の熟成された経験やパウリというよき理解者を得て、シンクロニシティを理論として体系立てて公表したのです。
分かるわ…私も実はまだ信じきれていないもの。
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【ちょっと深掘り】ユング心理学ってどんなもの?
ここで、ユング心理学を5つのキーワードを交えてちょっと深掘りしてみましょう。
言語連想実験
ある言葉から連想する別の言葉を1つずつ挙げてもらい、それぞれの言葉に対してどんな言葉を返すのか、またそれにかかる時間を記録します。
この実験により、変わった連想や、反応に時間がかかるところに心の葛藤や感情の動きを読み取ることができます。
コンプレックス
考え方や記憶が感情的に結びつき、複雑に絡み合った集合体をコンプレックスと言います。
現実の行動や反応には、このコンプレックスが無意識のうちに影響を及ぼしていると考えられています。
元型
髭の長い賢者、光り輝く女神など、人間の集合無意識に共通する普遍的な象徴やテーマのことを元型と言います。
これらは夢、世界各地の神話、芸術などに現れ、人類に共通する経験や感情を表しています。
布置(ふち)
個人の精神状態が困難な状況にあるとき、その内的世界に呼応するように、外側の世界もある特定の配置をもって現れてくること。
シンクロニシティの1つの現れと言えます。
自我、個人無意識、集合無意識の間の相互作用を解析するために使用されます。
集合的無意識
個人の意識を超えた、人類共通の無意識の領域を指します。
ここには共有された記憶や元型が含まれています。
これらのキーワードとシンクロニシティには一体どんな関係があるのかしら?
今回は「集合的無意識」とシンクロニシティの関係について見ていくわよ。
集合的無意識とシンクロニシティの関係
ユングは、集合的無意識とシンクロニシティが密接な関係にあると提唱しました。
そもそも、シンクロニシティが起こるのはなぜでしょう?
また、夢占いやタロット占いなど、占いが当たるのはどうしてでしょう?
ユング心理学を基にした少し深い知識も交えながら、集合的無意識とシンクロニシティの関係について解説していきます。
楽しみね♪
なぜ、シンクロニシティが起きるのか
まず「なぜシンクロニシティが起こるのか?」というところを見ていきましょう。
シンクロニシティと集合的無意識は深く関わっているとユングは唱えました。
私たちは普段、言葉やボディランゲージでコミュニケーションを取っています。
そういった一般的なコミュニケーションの奥で、人間の意識同士が集合的無意識を通じて影響を及ぼし合っているとユングは考えたのです。
たとえばAさんが「犬を飼いたい」と考えたとき、集合的無意識を通じてBさんに影響が及び、「子犬の引き取り手を探そう、Aさんはどうかな」と、BさんがAさんに連絡をしたりします。
このような物事を客観的にとらえると、「偶然」に見えるでしょう。
ですがユングは、単なる偶然ではなく意味があるもの、個人と個人の意識が共に引き起こしたものだとしたのです。
まず「私たちの意識は根っこのところでつながっている」ってユングは考えているのよね。
だからそれぞれの意識は影響を与えあうことができる。
そして影響を与えあった結果が「シンクロニシティ(偶然の一致)」って形で、私たちの目の前に現れる。
…ってことかしらね。
みんなのことが知りたければ、下の紹介コーナーも読んでみてちょうだい。
なぜ、夢占い・タロットリーディング・コイン占いなどが当たるの?
「なぜ、夢占い・タロットリーディング・コイン占いなどが当たるのか」についても見ていきましょう。
人類に共通する元型や象徴は、しばしば夢や物語、絵の中にも登場します。
夢占いやタロットリーディング、コイン占いなどもまた、シンボルや図像などをとおして集合的無意識にアクセスして、今の自分に必要な情報を引き出す行為と考えられます。
単なる偶然や思い付きではなく、集合的無意識にアクセスしているからこそ、夢占いなどが当たると言えるでしょう。
また、占いも心理療法も「このカードが出たら絶対にこう」という決まり切ったものではなく、受け取り手の解釈にゆだねられている「遊び」の部分があることもポイントです。
連想ゲームのように、解釈の幅に余裕をもたせながら答えを探っていく中で、紋切り型の回答では得られない深い発見に出会うこともあるでしょう。
そして、そこでまた意識の交流が起こり、占い手と受け取り手の間にシンクロニシティがもたらされるのです。
占いに用いられる絵柄や数字などは、目に見えない集合的無意識の元型を目に見えるようにしたものであり、それぞれが象徴するものにアクセスするためのツールなのです。
タロット占いが当たる理由については下の記事でも解説しているわよ。
シンクロニシティは集合的無意識からの人生を好転させるメッセージ
シンクロニシティは集合的無意識からの人生を好転させるメッセージだとも言えます。
気になるワードね…!
「虫の知らせ」という言葉もあるように、科学では説明がつかないような出来事を体験したことがある人もいるでしょう。
非科学的な現象が起こったとき「ちょっと怖いな」と感じる人もいるかもしれませんね。
ユングはシンクロニシティを、集合的無意識から個人へ向けられた意味深いメッセージだと解釈しました。
メッセージから目を背けず、自分が何者であるかを知り、よりよく生きるためのヒントとすることが大切だと言えます。
ユングはまた、個人が内面の心の傷を癒すことで、集合的無意識の傷もまた癒されると考えました。
全てのものは意識の奥底でつながっており、影響を与え合っているからです。
シンクロニシティをとおして意識のつながりを理解したとき、あなたは自分が決して独りではないと感じるでしょう。
個人を越えた大きな意識に触れることで、人生をもっと大きな視点でとらえることができ、自分らしく歩んでいくことができるのです。
あなたの人生がより良くなるようなメッセージをキャッチしてくれていたら、私も嬉しいわ。
【まとめ】シンクロニシティは集合的無意識からあなたへのメッセージ
「シンクロ」は単に動きが同調するってだけじゃなくて、すごく深い意味がある言葉だったのね。
集合的無意識とか、象徴と元型とか、目には見えないけれど豊かで神秘的な世界だと感じたわ。
晩年のユングが提唱した概念である、シンクロニシティ。
その考えが確立されるまでには、意識と無意識という広大な世界の探究がありました。
精神の危機に陥りながらも歩みを止めず、生涯をかけて多くの臨床現場や精神医学の世界で研究を重ねたユング。
私たちも、目に見えない無意識に思いを馳せることで、人類に共通する象徴や元型といった豊かなイメージの世界から深い叡智や気づきを汲み取ることができるのかもしれません。
目の前で起こる出来事も、単なる現象ではなく、あなたの人生を彩る大切なメッセージとして感じられるでしょう。
無意味な出来事に見えるだけで、実はシンクロニシティからのメッセージかもしれないもの。
忙しい中でも、無意識の世界にアクセスする時間を大切にしていきましょ♪
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今日は会えなかったともみんが、楽しく&分かりやすく教えてくれるわよ。
それじゃあ、またSensing of Lifeの他の記事やInstagramの投稿で会いましょ♪
楽しいシンクロニシティライフを!
~ おまけの話コーナー ~
無料講座の打合せ、終わったよ~♪
いつでもヘルプに入れるように見守ってたけど、たまさんはひとりでやりきったよ~。
ぜんぜん気付かなかったわ…!
真面目にやっといてよかった…!
出来ればそのときに出てきて言ってほしかったわね…!
次の記事ではみんな揃って、見えない世界のことをお伝えしますね。
また会えるのを楽しみにしています♪