あなたにとって「ギリシャ神」はどんな存在ですか?
この記事では、月や自然、純潔を司る女神・アルテミスについて、家族とのつながり、恋と喪失の物語、星座やスピリチュアルな象徴などを紹介していきます。
「ギリシャ神を知る」ことは、「自分を知る」ための第一歩になるかもしれません。
個性豊かで人間味あふれる神々に親しむことで、あなた自身の感性を磨き、内なる世界とのつながりを感じていきましょう。
この記事が、あなたの人生をより楽しむためのひとつのレシピとなれば嬉しいです♪
双子のきょうだいであるアルテミス様ってどんな女神なのかしら?
アルテミス様について詳しく教えてちょうだい。
アルテミス様とアポロン様の関係性や性格の違い、オリオンとの悲恋などを解説していくね!
この記事では、自然と調和を司る月の女神・アルテミスの神話を紐解き、その気高い生き様に迫ります。
アルテミスを知ることで、ギリシャ神話に出てくる星座と神々の関係性や、神々が持つ愛情のあり方についても理解が深まりますよ。
女性として生きる神の苦難と信念は、きっと、今を生き抜くあなたの背中も優しく押してくれることでしょう。
アルテミスとは?|月と自然を司る純潔の女神
アポロン様と同じく弓が得意だったから、「狩猟の女神」ともされているよ♪
アルテミスは、月と自然を司る「純潔の女神」です。
また、自身は貞潔を守る一方で、女性の出産や豊穣を祈る女神としての性格も持ち合わせています。
怒らせると非常に怖い、生贄を要求する女神としても知られるアルテミス。
ここからは、アルテミスの素顔と役割について詳しく見ていきましょう。
アルテミスは何の神?|月と狩猟・自然を司る神
まずはアルテミスが担っていた役割を整理してみましょう。
・月、月光:静寂と直感を象徴。
・狩猟、自然:自然や野生動物との調和、生命と死の循環を見守る役割。
・出産、生命:女性の純潔と母性の両方を守護する役割。
アルテミスは、オリンポス12神の1柱で、双子の太陽神アポロンとは対になる存在です。
月を司るアルテミスですが、月明かりのように優しく静かな存在というより、激しさと強さも兼ね備えた女神です。
どこで見られているか分からないよ~♪
英語での表記や別名、ローマ神話との違い
アルテミスは、英語でもそのまま「Artemis」と表記され、月の象徴として現代でも広く知られています。
また、ギリシャ神話でアルテミスが持つ“狩猟の弓矢”のモチーフは、後世の芸術に大きく影響を与えました。
ローマ神話では「ディアナ(Diana)」として登場します。
ギリシャ神話のアルテミスとローマ神話のディアナの違いとして、ディアナのほうが「女性の独立」や「自然との一体感」の象徴として語られることが多くあります。
アルテミスの象徴|弓・鹿・月・星
アルテミスの象徴的なアイテムや動物は、彼女の性格と神格を表しています。
・弓矢:迅速な正義、的確さ、純潔を守るための強い意志
・鹿:優雅さ、自由、自然との共生
・月:女性性、直感
・星:夜の守護
いつも隣に鹿や猟犬を従えているアルテミスは、弓矢の名手としても知られています。
彼女が手にする弓は武器ではなく“信念”の象徴です。
自分の信念を貫き、心の静けさを保つ力を意味していると考えられています。
ですが、アルテミス様が持つ金の弓矢は、女性を撃ち抜くときは痛みを伴わないことでも知られていますよ。
【アルテミスの家系図】神々とのつながりと家族関係
てっきりアルテミス様が“お姉さん”なんだと思ってたわ。
実はアポロン様の“姉”だという説もあるんだよ。
それは誕生の物語を見てみれば分かるはず。
さっそく確認していこう!
アルテミスの出生と家族構成|ゼウス・レト・アポロン
アルテミスの父はゼウスですが、ゼウスには正妻のヘラがいます。
アルテミスの母であるレトに嫉妬したヘラは、あらゆる土地でレトの出産を禁じました。
苦難の末、なんとか見つけた出産を禁じられていない場所がデロス島でした。
レトはまずアルテミスを産み、続いてアポロンが産まれたとされています。
先に生まれたアルテミスは、苦しむ母を見てアポロンを産むのを助けたとも言われています。
この出来事がきっかけで、アルテミスは妊婦や出産を守護する女神として知られるようになりました。
双子のアポロンとは、太陽と月という対比関係にありますが、深い絆を持ちお互いの信念を尊重する存在として描かれています。
それも正解なんだけど「妹」も正解なんだよ~♪
先に生まれたアルテミス様が「お姉さん」じゃないのかしら?
なぜかというと、古代ローマでは先に生まれたほうが幼く未熟だから妹(弟)だとみなされていたんだ〜。
メモメモ…。
オリオンとの切ない神話|恋と喪失の物語
アルテミスの神話の中で特に有名なものが、狩人であるオリオンとのエピソードです。
男性嫌いで知られるアルテミスですが、狩猟が得意なオリオンとは仲良くなります。
最初は友人として見ていましたが、徐々に尊敬が恋心に変わっていきました。
しかし、アルテミスは純潔を象徴する女神です。
これでは貞潔が脅かされると考えたアポロンは、ある日「遠くに見えるあの点を射抜けるかい?」と、アルテミスをけしかけてオリオンの頭を狙わせました。
アルテミスが放った矢は見事オリオンに命中。
愛するオリオンを自分が手をかけて失ったことで悲嘆に暮れたアルテミスは、父であるゼウスに頼んで彼の魂を星座として夜空に輝かせました。
それが今日の「オリオン座」となったとされています。
そう考えると泣けてきちゃう…。
アルテミス様は純潔を守るための重い宿命を背負っているのかもしれないわね。
アクタイオンの悲劇、カリストの物語
ある日、狩人であるアクタイオンは、誤ってアルテミスの水浴びを覗いてしまいました。
怒ったアルテミスは、彼を鹿に変えてしまいます。
鹿になったアクタイオンは自分が飼っていた猟犬に襲われ八つ裂きになり、息絶えました。
次は、ニンフ(女官)のカリストのお話なんだけど〜。
アルテミスに純潔を誓って仕えていたカリストですが、ゼウスに見初められたことで誓いを破り、ゼウスの子を身籠もってしまいます。
これを知ったアルテミスは、怒ってカリストを雌熊に変えてしまいました。
哀れんだゼウスがカリストを天に引き上げたことで、おおぐま座が生まれたそうです。
これらのエピソードは、アルテミスがいかに「誓い」と「純潔」を大事にしているかを物語っているといえるでしょう。
まぁでも激しさという意味では日本の神様も同じかもしれないわ。
アルテミスと星座・占星術・他神との比較
ただ、神話にはいくつもの説があるから、オリオン座のエピソードをもう少し深掘りしていこう。
次に、オリオン座の由来や、占星術における月の考え方から、アルテミスの性格をより詳しく紐解いてみましょう。
また、純粋な月の神格である「セレネ(ローマ神話のルナ)」との違いや、ヘカテーとの違い、そしてアマテラスとの対比についても詳しく解説します。
オリオン座とアルテミス|狩人オリオンが星になったわけ
海神ポセイドンの息子であるオリオンは、大きく丈夫な身体と類まれな美しさの持ち主で、恋愛エピソードも数多く残されています。
純潔を司るアルテミス様と、ちょっと相性が悪そうね…。
アポロン様がアルテミス様をけしかけたのは、乱暴な側面もあるオリオンとアルテミス様が結ばれることを避けるためという説や、アルテミス様自身がオリオンに迫られたことで純潔を守るために自ら手をかけたという説もあるんだ。
他にも、狩りの名手であるオリオンが「私に敵う動物などない」と言ったことに怒った大地の女神ガイアが差し向けたサソリの猛毒で亡くなったという説もあります。
どのエピソードでも、最後はアルテミスが父・ゼウスに頼んでオリオンを夜空に輝く星座にしたという点は共通です。
まるでアルテミス様がオリオン様に会いに来ているようでロマンチックだよね♪
占星術とアルテミス|潜在意識の内なる静けさと“強さ”
月の女神アルテミスは占星術でいう「月」そのものであり、月が守護する星座である蟹座と深い結びつきを持ちます。
月は、直感力や潜在意識・女性性を司り、私たちの内側に静かなる強さを与えてくれます。
静けさとは決して弱々しいものではなく、感情を整え自分の軸を見つめ直すために必要な“強さ”なのです。
また、蟹座が持つ性質である母性や庇護欲の意味も相まって、“他者と自分との境界を守る”という意味合いも兼ね備えています。
他神との比較|アマテラス・セレネ・ヘカテーとの違い
ギリシャ神話の「月の女神」と言えば、アルテミスの他に、「セレネ(ルナ)」と「ヘカテー」が存在します。
アルテミスは月と自然・狩猟を司り、セレネ(ルナ)は純粋な月の神格としての役割を担います。
また、ヘカテーは魔術・冥界・夜の象徴として捉えられているため、同じ月の女神でもそれぞれ方向性が異なると言えるでしょう。
日本神話における月を司る神はツクヨミです。
太陽と月を兄弟神が司るというのは同じだけれど、男女が逆になっているのは面白いわね♪
アルテミス神殿と崇拝|古代から現代まで
次は、少なくとも7回の破壊と再建があった神秘的な建造物「エフェソスのアルテミス神殿」について解説していくね!
アルテミス信仰の中心とも言える「エフェソスのアルテミス神殿」について、その建築様式や規模、背景などを紹介します。
世界七不思議「エフェソスのアルテミス神殿」とは?
アルテミス神殿は、現在のトルコ西部に位置する「エフェソス」に紀元前7世紀〜紀元前3世紀にかけて存在した神殿です。
当時は約120本の巨大な大理石の柱が存在し、豪華な装飾と彫刻は見る者を圧倒しました。
商人や旅人が多く行き来する経済活動が活発な地に建てられたこともあり、さまざまな文化を持つ人たちがアルテミスに豊穣や守護を祈りました。
最初は紀元前700年頃に建てられましたが、紀元前650年には遊牧民のキンメリア人によって破壊されてしまいます。
紀元前550年になって、リディア(トルコ)のクロイソス王によって再建されました。
その後も、人為的な破壊や放火などによって壊されては再建することを繰り返してきた神殿です。
そんなところもミステリアスで世界七不思議にふさわしいよね!
崇拝の広がりと現代スピリチュアルへの影響
エフェソスのアルテミス神殿は、その豪華絢爛な壮麗さからアルテミスに対する信仰の深さを伺い知れます。
また、多乳の像や、月を象徴する絵画、弓矢を携えた彫刻、女神を描いた壺絵など様々な手段で信仰心を表現する過程で、芸術の発展にも影響を与えてきました。
現代においても、アルテミスは自然保護と女性性の神として有名であり、“境界意識”の象徴として尊敬を集めています。
それは自分の感性を磨くためにとっても大事なことなんだ!
チャネリングで感じたアルテミスの波動とは?
アルテミス様にはどんなエネルギーを感じる?
月光のように優しくて澄んだエネルギーを感じたよ。
このあと、その内容をシェアするね!
アルテミスのオーラ・エネルギーの特徴
夜の森のような静寂と、包み込むような優しさが印象的だったよ。
まるで、触れる者の心の奥に眠る光を思い出させてくれるような、静かだけど強いエネルギーを感じたの。
でもたしかに、控えめだけれど強さを秘める「銀色」のオーラはアルテミス様の力強さにぴったりね。
人によって受け取るオーラの色は違うから正解はないんだよ♪
詳しくはオーラ診断の記事でも紹介しているから見てみてね。
アルテミスのスピリチュアルメッセージとは
あなたの中に、大切にしたい想いはありますか?
あなたの中に、大切にしたい願いはありますか?
たとえ今はすっかり忘れていたとしても、
その想いは、あなたの心の奥で静かに息づいています。
それは、愛であり、信頼であり、喜び。
あなたという存在の根に流れる、温かく、美しい光です。
どうかその想いを、あなたの真ん中に置いてください。
それは優しくあなたを照らし、そして世界をも照らすでしょう。
あなたの光は、きっと誰かの仄暗い心にも届きます。
月が夜を静かに照らすように。
アルテミスのメッセージは、どんなに深い闇の中にいたとしてもそっと心に寄り添う、優しい月の光のようなエネルギーです。
それは、どんな状況でも決して消えない光として、自分の想いを守り抜く強さと覚悟をもたらします。
あなたの真ん中にある優しく強い光は、誰かの心をも動かすでしょう。
【教えて!ともみん】アルテミスにまつわるQ&A
月の女神の他にも、狩猟の女神や処女神などと呼ばれるアルテミスには、今なお語り継がれる様々なエピソードがあります。
神様も人間たちと同じような苦しみを経験するのね。
人間でも、辛く苦しい経験をした人ほど優しくて強いからね~。
さて、これからはQ&A形式でアルテミス様にまつわる質問をともみんに答えてもらおう~♪
Q&A【1】アルテミスに恋人はいたの?
Q&A【2】なぜ「処女神」を貫いたの?
少し大げさなほどに処女であることを重要視していたのは、母親であるレト様のお産に立ち会ったからだとも言われているんだよ。
レト様はアルテミス様を産んだ1日後に、アポロン様を出産するんだけど、その陣痛の様子や苦しみの表情が忘れられなくてトラウマになってしまったみたい。
ときには貞潔を守らなかった女性を弓矢で撃ち抜いてしまうこともあったんだ。
産後に回復せず苦しむ女性に死を恵むという慈悲をかけることもしていたんだ。
Q&A【3】アルテミスの怒りはなぜ恐れられたの?
たとえば、古代ギリシャにあった国の1つ、テーバイの王妃ニオベがアルテミス様の母親を侮辱したことに怒り、子どもたち14人を皆殺しにしてしまったんだ。
どうして王妃ではなく子どもたちを殺してしまったの?
だから、子どもが2人しかいないレト様より自分のほうが優れているとレト様のことを馬鹿にしたの。
その話をレト様から聞いたアルテミス様とアポロン様は激怒して、ニオベの自慢である子どもたちを弓矢で射ってしまったんだ。
Q&A【4】アルテミスの性格や能力は?他の神と比べてどう違う?
彼女はとくに「独立心」が強くて、孤高の女神という印象が強いかな?
とにかく自分の直感を信じて行動する強さがあるの。
冷静でありながら情には厚く、人々から憧れられるようなしなやかな強さを持っているんだよ。
セレネ様は純粋な月の神格で優雅さや穏やかさを表していて、ヘカテー様は夜の恐ろしさや魔術、冥界を表しているんだよ~。
【まとめ】アルテミスは強い信念を持つ孤高の女神
自らは純潔を守りながらも、出産を手伝う守護として人々に広く愛されてきた理由が分かるよね。
私はアルテミス様からは「自分の信念を大切にすること」を学んだような気がするわ。
まさに、孤高の女神ね。
月の女神や狩猟の女神とも呼ばれるアルテミスは、自分の信念を貫く女性の守護神です。
アルテミス信仰は、世界七不思議の1つとされるアルテミス神殿や芸術の分野において、今も深く根付いています。
アルテミスは私たちに、優しく澄んだ月のような光を心に宿して、静かに信念を貫き通す力を与えてくれるでしょう。
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永川智美(ながかわ・ともみ)
1987年大阪生まれ。愛称は「ともみん」。霊能力ゼロの状態からスピリチュアルな能力を身につけた後天的開発型霊能者。
大手証券会社での営業を経て、2013年にスピリチュアルカウンセラーとして独立。約1200人にセッションを行ってきた。その他にもスピリチュアルカウンセラー養成講座の講師、お祓い伝授の会の講師、パワーストーンセラピストなど、活動は多岐にわたる。
スピリチュアルの仕組みを体系立て、Sensing of Life協会の「見える」が分かるスピリーディング講座を開発。2024年の開講から現在まで1万人を超える方が受講している。多くの受講生さんを教えてきた経験から「感性を磨いていく中で、誰もがスピリチュアルな能力を身につけて幸せに生きられる」という想いを持っている。
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